長崎県内企業倒産 4月4件 運輸・通信で1年10カ月ぶり

 帝国データバンク長崎支店は13日、4月の県内企業倒産状況(負債額1千万円以上)を発表した。件数は4件(前年同月比1件増)、負債総額は1億7300万円(同1億3100万円増)。件数、負債総額とも4カ月連続で前年同月を上回った。
 現在の集計方法になった2005年以降、4月の倒産件数は2年連続で5件を下回った。いずれも1億円以下の小口倒産だった。
 内訳は建設業2件、小売業1件、運輸・通信業は1年10カ月ぶりに1件発生した。要因はいずれも販売不振。このうち1件は新型コロナ関連の倒産だった。
 同支店は「コロナ関連融資の返済が今年から始まる企業があり、資金繰りの懸念が高まる企業が増加する可能性がある。今後の動向を注視する必要がある」としている。


© 株式会社長崎新聞社