ウクライナからの避難民に沖縄市のホテルが客室、食事を提供

 【沖縄】ホテル運営などを手掛けるカトープレジャーグループ(東京、加藤友康代表取締役兼CEO)は5月中旬から、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナからの避難民を沖縄市のオキナワグランメールリゾートで受け入れる。客室と食事を無償提供する。13日、同グループのKPGホテル&リゾートの田中正男社長が沖縄市役所に桑江朝千夫市長を訪れ、支援の協力を呼び掛けた。

 県と連携した取り組みで、避難民の受け入れ先として予定されている県営住宅の手配が整うまでの約1カ月間、客室を提供する。現時点で2~3組の家族が滞在予定。送迎などの生活サポートも行う考えで、希望があればホテルでの就労も受け入れたいという。

 田中社長は「観光は平和産業だ。少しでも避難民の方の力になりたい。安心して沖縄に滞在できる環境づくりに協力してほしい」と、市に支援の協力を呼び掛けた。

 桑江市長は「市として住居の手配はもちろん、生活必需品の支援も行いたい。沖縄市に避難して良かったと思ってもらえる支援を行う」と話した。

(石井恵理菜)

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