膝を負傷している中上貴晶「FP1が始まる前は走行できるとは思っていなかった」/MotoGP第7戦フランスGP初日

 5月13日、2022年MotoGP第7戦フランスGP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目、2回目がフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は初日総合16番手となった。

 中上は、前戦の第6戦スペインGPでは今季ベストの7位フィニッシュを果たした。しかしレース翌日の月曜日に行われたヘレス公式テストでは、17周目の1コーナーで転倒を喫してそのままテストを終了。骨折はなかったが、第3戦アルゼンチンGP前のトレーニングで痛めていた左膝の靭帯を再び痛めてしまい、バルセロナ市内の病院で検査と治療を受けた。

 第7戦フランスGPの出場を危ぶまれる状態だったが、テーピングなどを施しながら初日の走行に参加。終日青空が広がり、絶好のドライコンディションで、午前中のFP1ではフロントにソフトタイヤ、リヤにミディアムタイヤを履いて走行し、トップと約0.4秒差の1分32秒165の11番手に入った。午後からのFP2ではフロント、リヤともにミディアムタイヤを選択し、セッション中に計18周走行を重ねたが、思うようにタイムを伸ばせず1分33秒397の22番手で終えた。

 膝の状態をしっかり確認しながら初日を終えた中上は、切り返しなどで速い動きが出来ない中、ストレスを抱えているが思ったより悪い状況ではなくしっかり走れていると語った。2日目のフリー走行3回目と予選、そして決勝に向けてしっかり準備を進めていく。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(FP1:11番手/FP2:22番手)
「まずまずの一日でした。FP1が始まる前はマシンに乗って走行できるとは思っていなかったので、今日の結果はとてもうれしいです。午後のFP2は少し問題があり、思っていたほど周回することができませんでした。でも全体的に満足しています」

「いいレベルの走りができました。明日のFP3で何ができるか考えていきたいと思います。マシンのフィーリングをよくしていきたいと思います。そして、膝の調子を引き続き見ていかなければなりません」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP

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