千葉沖で貨物船が傾斜 海保、乗組員5人全員救助 「コンテナが荷崩れ、転覆しそう」と通報

船体が傾く貨物船「めいせん2」(横須賀海上保安部提供)

 14日午前3時35分ごろ、千葉県南房総市の野島埼灯台の南西約13.5キロ沖合を航行中の貨物船「めいせん2」から「コンテナが荷崩れし、船体が約15度傾いている。転覆しそうだ」と118番通報があった。横須賀海上保安部によると、その後、傾斜は約45度に悪化したという。駆けつけた巡視船「ぶこう」が午前9時50分ごろ、乗組員全員5人を救助し、館山港に搬送した。3人が手や腰などに負傷したが、命に別条はないという。

 乗組員は20~70代で全員が日本人の男性。貨物船の船籍は香川県。大きさは長さ72.49メートルで、総トン数499トン。茨城県の常陸那珂港から大分県に向かっていた。貨物船は南房総市の根本港の南約300メートルに座礁した。油の流出は確認されていない。

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