学士候補生の責任と自覚 新たに 清心女子大 キャップ、ガウン授与

キャップとガウンを身にまとい、宣誓する学士候補生

 ノートルダム清心女子大(岡山市北区伊福町)で14日、4年生が学士候補生になったことを宣言する伝統の「キャップ・アンド・ガウン授与式」が開かれ、2学部532人が卒業に向けての責任と自覚を新たにした。新型コロナウイルスの影響で、学生が集まっての開催は3年ぶり。

 感染対策で文学部と人間生活学部で時間をずらして実施。文学部の式典では、黒のキャップとガウンを着用した234人が全員で「教え導いてくださった多くの方々の期待に添うよう努力します」と宣誓し、津田葵学長が「卒業論文に積極的に取り組み、学習者としてさらに成長してほしい」と式辞を述べた。

 出席した学生(21)は「コロナ禍の中でも参加できてよかった。ガウンが思ったより重く、責任の大きさを感じる」と話した。

 式は1期生が学士候補生になった1952年から続いている。昨年と一昨年は式典を行わず、キャップとガウンを個別に手渡した。学士候補生には来年3月、学位の象徴である「フッド」が贈られる。

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