2022年ニュルブルクリンク24時間には138台がエントリー。ドイツのワークスが強力体制で多数参戦

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 2022年も5月25~29日に開催される、第50回ADACトタルエネジー・ニュルブルクリンク24時間耐久レースのエントリーリストが発表された。今季もドイツメーカーによる激しい戦いが展開されることが予想されるほか、日本からの参加も増え始めている。

 第50回という大きな節目の大会となる今季のニュル24時間には、138台ものエントリーが並び、総合優勝をかけたSP9クラス(GT3)とSP-Xクラスだけで36台のエントリーを数える。全長25.378kmもの世界一過酷で厳しいレースと称される『グリーンヘル(緑の地獄)』で、その特別な大会を制するのは一体誰なのか。

 また今シーズンは、BMWのパフォーマンスブランドである『M』の創立50周年記念、またメルセデスベンツの『AMG』も55周年記念ということもあり、両メーカーともに何としてでも総合優勝のタイトルを勝ち取りたいところだろう。

 地元ドイツメーカーからは、まずアウディはレネ・ラストやニコ・ミーュラー、ケルビン・ファン・デル・リンデ、ロビン・フラインスといったワークスドライバーを揃える。もちろんBMWもマルコ・ウィットマン、スーパーGTを欠場して参戦するアウグスト・ファーフス、フィリップ・エング、シェルドン・ファン・デル・リンデといった顔ぶれを揃える。

 そしてメルセデスはマーロ・エンゲル、マキシミリアン・ゲーツ、ラファエル・マルチェッロ、ダニエル・ジュンカデラといったメンバーを、ポルシェはフレデリック・マコウィッキ、ケビン・エストーレ、ローレンス・ファントール、パトリック・ピレといったメンバーを揃える。今季ワークスを送り込むアストンマーティンもマキシム・マルタン、ニッキー・ティームの参戦が決定。数多くのトップファクトリードライバーがSP9クラスに名を連ねる。

 日本勢では、今季もTOYOTA GAZOO Racingは残念ながら参戦できなかったが、スバル/STIは2年ぶりにSP3TクラスにスバルWRX STIを投入し、ニュルへ復帰。スーパーGT第3戦鈴鹿と重なることから井口卓人と山内英輝は参戦できないが、以前STIからニュル参戦経験のあるマルセル・ラッセーと佐々木孝太が起用された。なお、スバルWRX STIは日本のファルケンタイヤを装着する。

 他にもTOYOTA GAZOO Racingタイランドから参戦するカローラ・アルティス(SP3クラス)には川村直樹、アドレナリン・モータースポーツから小西隆詔がBMW M2レーシングカップクラス(Cup 5クラス)から参戦。まだ公式エントリーリストにはまだ記載はないものの、大ベテランの木下隆之もクラウドファンディングを成し遂げ、シューベルトモータースポーツのM2で小西と同じクラスのから参戦する予定だ。

 そして、1999年からニュルへの挑戦を続ける住友ゴムは、今年も自社ワークスチームのファルケン・モータースポーツから2台のポルシェ911 GT3Rをエントリー。2015年以来となる表彰台獲得を狙う。

 また、地元リングレーシングとともにニュルでのタイヤ開発プログラムを展開し、今季で3年目を迎えるトーヨータイヤは、トヨタGRスープラGT4(SP10 SRO GT4クラス)でドイツ人ドライバーを中心に二台体制での参戦となる。

 2020年から世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスの感染拡大により、このニュル24時間も大きな影響を受け、それにともない感染拡大防止策のためにノルドシュライフェでの観戦を全面禁止、またグランドスタンドの一部に人数制限を設けて過去二年の開催を行ったが、今季はやっと国や地元市町村の行政機関からの制限が全面解除となる。ニュルの伝統ともいえるノルドシュライフェのキャンプも復活し、パドックにもファンの入場が可能となることから、コロナ禍以前と同様に再びファンと参加者が一緒になって第50回の記念大会を盛り上げる。

 また昨年7月にはニュルブルクリンク近郊を大規模洪水が襲い、数多くの地元住民が死亡し、家屋や橋や道路が流されて消失するなど壊滅的な被害に遭い、いまもなお復旧が終わっていない地域も数多くある。モータースポーツ関係者やその家族や友人らも多くの被害に遭い、募金や物品の寄付が多く集まったものの、新型コロナウイルスに加え、この大洪水被害で経済的な大打撃を受けた事もあり、地元の経済を立て直すためにも、ニュルを訪れる際には大いに地元で買い物や飲食を大いにして、経済活動の手助けをして欲しいと、5月6~8日に行われた予選レースの際にはサーキットアナウンサーが24時間レースへ訪れるファンへ向けて呼びかけている。

2022 ニュルブルクリンク24時間 エントリーリスト
https://pro-motion.info/24h/pm1122/220513-24h-Teilnehmerliste-2022_vorlauefig.pdf

2021年の優勝を飾ったマンタイ・レーシング