不審!4千万円引き出し急ぐ夫婦、説明も不明瞭…23歳銀行員、粘り強く説得 上司とも連携、詐欺被害防ぐ

奥冨真吾署長(左)から感謝状を受け取った岩瀬栞さんと木村泰一郎支店長

 埼玉県の杉戸署は10日、高額の特殊詐欺被害を未然に防止したとして三井住友信託銀行杉戸支店の岩瀬栞さん(23)に感謝状を贈呈した。奥冨真吾署長は「若い行員の方が粘り強く説得し、上司の方々と連携しながら迅速な対応をしてくれた結果」と謝辞。岩瀬さんは「今後も不審な対応があれば上席につなぎ、他の担当者とも情報共有して店舗一丸で被害防止に取り組んでいきたい」と話した。

 同署などによると、来店した高齢夫婦が、4千万円の引き出しを依頼。窓口対応した岩瀬さんが引き出し理由を確認したところ、説明が不明瞭であった上、急いでいる様子であったため、特殊詐欺被害を疑い上司に確認し警察へ通報した。

 木村泰一郎支店長は「普段、生活資金の出し入れがあまりないことからも不審点に気付け、迅速な対応につながった」と話した。

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