酒乱の夫に苦労…女性解放運動の先駆者の生涯描く映画、埼玉・越谷サンシティで上映 主演は常盤貴子さん

サンシティ越谷市民ホール(越谷市提供)

 日本の男女共同参画の礎を築き、明治から大正にかけて女性解放運動に取り組んだ矢嶋楫子(1833~1925)の生涯を描く映画「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」が24日、埼玉県の越谷サンシティホールで上映される。主演は常盤貴子さん。

 矢嶋氏は熊本県益城町生まれ。38歳まで武士の妻だった。酒乱の夫に苦労を重ね、日本で初めて女性から離縁を申し出たとされる。上京後に小学校教員になり、女子学院(東京)の初代院長、また日本キリスト教婦人矯風会の初代会頭を務める。一夫一婦制や婦人参政権などに取り組み、女性解放運動の先駆者といわれる。製作の総指揮は国内最高齢の映画監督として知られる山田火砂子監督(90)。

 午前10時半、午後1時半の2回上映。前売り1200円、当日1500円。

 問い合わせは、現代ぷろだくしょん(電話03.5332.3991)へ。

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