「キョロロロロー」鳴き声独特 色鮮やかな『アカショウビン』 五島列島の福江島に飛来

木の枝で羽を休めるアカショウビン=五島市内(吉田竜成さん撮影)

 5月初旬、五島列島の福江島に飛来した渡り鳥のアカショウビンの撮影に、長崎県五島市の会社員、吉田竜成さん(34)が成功した。
 カワセミ科で全長約27センチ。赤褐色の羽毛とくちばしが特徴で「キョロロロロー」と独特の鳴き声を響かせる。アジア各地に分布し、日本には夏鳥として渡ってきて繁殖するが、個体数は少ないという。
 県内では、ながさき県民の森(長崎市)などでの観察例が多く、福江島でも例年鳴き声や姿は確認されているが、撮影する機会は少ないという。県のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。
 吉田さんは、福江島の山中で高さ4メートルほどの木の枝で羽を休めている姿を撮影。「鳴き声がしたので待ち構えていると近くに現れて幸運だった」と話した。


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