中上貴晶「予選Q2ではリヤタイヤのサイドグリップに悩まされた」/MotoGP第7戦フランスGP予選

 5月14日、2022年MotoGP第7戦フランスGP MotoGPクラスの予選がスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は12番手を獲得した。

 この日最初の走行となったフリー走行3回目は気温16度、路面温度17度のドライコンディションで、中上を含む全ライダーがフロント、リヤともにソフトタイヤを選択した。初日に総合16番手で終えたが、FP3では連続でタイムを更新して一時トップタイムを記録する。セッション残り5分を切ったあたりから再びアタックに入った中上は、1分31秒062とタイムを更新して7番手に順位を上げ、2戦連続のダイレクトQ2進出を決めた。

 予選前のフリー走行4回目でも引き続き好調な走りを見せる。フロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを履いてアタックをし、FP3のタイムを上回ることはできなかったが、1分31秒809の5番手で終えて予選に向けての最後の調整を終えた。

 午後の予選では気温27度、路面温度35度まで上昇した。予選Q2からのアタックとなった中上は、午前より上昇した気温と路面温度によるリヤタイヤのグリップに苦しんでしまう。そのため自己ベストタイムを更新できず、1分31秒595がベストタイムとなり12番手となった。

 前戦の第6戦スペインGP後のヘレス公式テストで痛めた左膝の影響で、万全ではないものの、2日目はその影響を感じさせない熱い走りを見せた。今回の舞台ル・マンは、Moto2時代に初ポールポジションを獲得しているサーキットだが、天候に悩まされることが多かった。2021年の第5戦フランスGPと同様、決勝日は雨予報となっており、不安定な天候と難しいコンディションが予想されるが、ベストを尽くす意気込みだ。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(予選12番手)
「FP3はいいラップタイムをマークして7番手で終えることができました。そのためダイレクトでQ2進出を果たしましたが、気温が高くなった午後の予選Q2では、リヤタイヤのサイドグリップに悩まされ思うようにタイムを更新することができませんでした」

「明日は雨が降る予報なので、朝のウォームアップでいくつかのことを試し、レースに備えたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第7戦フランスGP

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