長崎県内初の中学吹奏楽 地域クラブ「雲仙ジュニアブラス」設立 学校の枠超え、公演機会増へ

雲仙ジュニアブラス設立式で演奏を披露する団員=雲仙市立吾妻中体育館

 長崎県雲仙市内の中学校吹奏楽部員の地域クラブ「雲仙ジュニアブラス~Best Smiles~」が設立した。市内7校の部員は、ほとんどが数人から十数人。学校の枠を超えて結集することで、公演の機会を増やす。中学生の吹奏楽地域クラブ設立は県内初。
 地域クラブは、文化庁の有識者会議が文化系部活動の地域移行を検討していることも踏まえた。市内の吹奏楽関係者有志が発起人になり、大人数で練習して、コンクールやイベントへの出演を目指す。
 クラブは、市立吾妻中の西川卓也校長が代表となり、各吹奏楽部の外部指導者やOB、OGらが指導、運営に携わる。4月から週末に団員募集の体験会を開き、中学生26人が入団。今月3日は早速、福岡市であった博多どんたくに出演した。
 雲仙市吾妻町の市立吾妻中体育館で7日開かれた設立式には、スタッフと団員、保護者が出席。西川代表が設立を宣言し、団員に向け「感謝の気持ちを忘れず、学校の枠を超え、1期生として歴史をつくってほしい」とあいさつした。
 団員を代表して市立吾妻中3年の髙橋美晴さん(14)が「他校の生徒と友だちになって交流を深め、楽器演奏技術を高めていきたい」と抱負を発表。団員が「ヤングマン」など3曲で息の合った演奏を披露した。
 活動は毎週土、日曜の午後3~4時間。会場は固定せず、練習日ごとに小浜中や吾妻中などの体育館を借りる。楽器は各中学の吹奏楽部が貸し出す。入部金3千円、毎月のクラブ費千円などが必要。
 問い合わせは同クラブ(電080.5758.3671)。


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