明治安田J3第9節は15日、各地で9試合が行われ、カターレ富山はホームの県総合運動公園陸上競技場でYS横浜を5-1で下した。通算成績は4勝1分け4敗で勝ち点13。9位に浮上した。
強みのセットプレーで主導権を握った。富山は前半7分、CKからDF鹿山が合わせ先制。3分後にDF林堂が直接FKを決めてリードを2点に広げた。
後半も勢いは止まらず、同6分にCKからMF川西が押し込み3点目。1点を失ったが、その後も川西、途中出場のMFアルトゥールシルバが決めてクラブ最多タイとなる5得点。攻撃力を発揮し、J3通算100勝目の節目を大勝で飾った。
次節は29日、神奈川県の相模原ギオンスタジアムで相模原と戦う。
試合に先立ち、Jクラブの優れた社会連携活動を表彰する「2022Jリーグシャレン!アウォーズ」の表彰式があった。メディア賞を受けたカターレの左伴繁雄社長に、Jリーグの野々村芳和チェアマンが記念盾を贈った。
■守備は不安残す 今季最多の5点を奪った大勝にも選手らの表情は渋かった。最下位に沈む相手を一蹴したが、相変わらずの守備のもろさを露呈。最小失点に抑えたものの多くのピンチを招き、DF林堂は「先に点を取られたり、悪い流れで失点していたらどうなるか分からなかった」と振り返った。
前節の鹿児島戦で1-4と大敗し、守備の立て直しが急務だった。メンバーを変更して臨んだものの、1対1であっさりと抜かれ、守備ブロックを敷いても簡単に突破された。スコアほどの差はなく、相手の拙攻に助けられた。
苦しい時間を耐え、セットプレーの得点でリードを保ち続けたことは収穫だ。DF鹿山は「いい時間帯に決められたし、連敗を阻止できたことは大きい」とうなずいた。
点は取れている。目下の課題は、上位チームに通用する強固な守備をいかにつくり上げるかだ。天皇杯1回戦で藤枝、リーグではJ2から降格してきた相模原と、骨のあるチームとの対戦が続く。石崎信弘監督は「改善点をしっかりと修正し、連勝できるようにしていきたい」と表情を引き締めた。(南貴大)
富山 5 - 1 横浜 2 (前半) 0 3 (後半) 1
▽得点 【富】7分 鹿山 10分 林堂 51分 川西 58分 川西 82分 アルトゥール 【横】56分 林 ▽交代 【富】67分 大山→アルトゥール 67分 吉平→高橋 84分 川西→ルイス 84分 姫野→松岡 87分 碓井→末木 【横】51分 田場→脇坂 75分 花房→植村 75分 古宿→日高 85分 林→河辺 85分 山本→菊谷 ▽警告 【富】73分 鹿山 【横】18分 土館 90+5分 土館 ▽退場 【横】90+5分 土館 ▽観衆 2375人
【富山】 GK 1 山田 元気 DF 23 林堂 眞 DF 26 神山 京右 DF 33 鹿山 拓真 MF 6 碓井 鉄平 MF 13 安藤 由翔 MF 17 姫野 宥弥 MF 18 川西 翔太 MF 24 松本 雄真 MF 20 大山 武蔵 FW 27 吉平 翼
控えメンバー GK 41 平尾 駿輝 DF 5 今瀬 淳也 MF 16 末木 裕也 MF 30 アルトゥール シルバ FW 11 ルイス エンリケ FW 14 松岡 大智 FW 8 高橋 駿太
【横浜】 GK 40 石井 僚 DF 3 宗近 慧 DF 4 土館 賢人 DF 2 花房 稔 MF 32 古宿 理久 MF 8 吉田 明生 MF 21 山本 凌太郎 MF 5 宮内 寛斗 MF 10 柳 雄太郎 MF 20 田場 ディエゴ FW 24 林 友哉
控えメンバー GK 16 谷 俊勲 DF 35 橋本 恭輔 MF 14 菊谷 篤資 MF 26 植村 友哉 MF 34 脇坂 崚平 FW 13 河辺 駿太郎 FW 28 日高 アレクサンドル