1キロ5万円の高級抹茶使いました 京都・宇治の老舗店がアイス自販機設置

アイスクリームの自動販売機と、材料やデザインにもこだわった新商品(宇治市宇治・三星上林三入本店)

 創業450年以上という宇治茶専門の老舗茶屋が、1キロ5万円の高級抹茶を使った抹茶アイスクリームの自動販売機を設置した。

 京都府宇治市宇治の平等院表参道に店を構える「三星園上林三入本店」が、店の前に設置した。老舗の専門店というブランドがあるため、品質を重視。煎茶のシャーベットやほうじ茶のもなかなど6種類ある。パッケージには約100年前に使用していたロゴを復刻させ、自販機のデザインは、墨絵アーティストとして東京五輪の看板なども制作した茂本ヒデキチさんが描いた。

 コロナ禍が長期化する中、店の主な客層の修学旅行生や外国人観光客が、テイクアウトで気軽に宇治茶を楽しめる商品としてアイスに目を付けた。1個500~700円。

 16代目の上林三入さん(67)は「いずれ観光客が戻るのを見越し、長い目で見た試み。本物の宇治茶を若い人に知ってほしい」と語った。

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