米大統領を3回演じた俳優ジェームズ・クロムウェル スタバのカウンターに接着剤で手を張りつけ抗議行動

俳優のジェームズ・クロムウェル(82)が、ニューヨークでスターバックスのカウンターに接着剤で自分の手を貼り付けた。「キング・オブ・メディア」や「ベイブ」で知られるジェームズは、気候危機と闘い、動物への福祉を守るための集団行動の一環として、ヴィーガン向けで植物ベースの 「サステナブルな製品」がそうでないものより価格が高いことに抗議した。

10日の動物愛護慈善団体PETAのフェイスブックページのライブ配信の中で、同団体の名誉理事であるジェームズが「顧客、動物、環境が被害を受けているのに、いつになったら巨額の利益を得るのを止めるのか。スターバックスは、よりサステナブルでありたいと主張しているが、顧客がよりサステナブルな製品を選ぶことを妨げている。同社は包括性と多様性に取り組んでいると主張しているが、乳製品を摂取できない人を差別している」と、事前に用意された声明を読み上げた。

そして「地球を守り、動物に害を与えず、変化をもたらすような、誰もが利用できるべきものに対して、顧客に高い料金を課すようなやり方は止めることだ」「地球を救え、牛を救え。今すぐヴィーガンの追加料金を終わらせよう」 と締めくくっている。

映像の後半では、警官が店に到着し、抗議者たちを店から立ち退かせる様子が映し出されていた。しかし、ジェームズとレジに張り付いていたもう一人は残り、その後、特殊なローションで接着剤を剥がして店を出ている。

ジェームズは以前にも抗議活動を行っており、2015年には、ニューヨーク州に発電所が建設されることに反対して自転車のロック一つで壁に鎖でつながれた抗議者グループの一員となり逮捕された。また2017年には、「治安紊乱行為と司法妨害」 の罪で言い渡された罰金の支払いを拒否したため、3日間刑務所に入った。当時ジェームズは「憤りを感じる人は誰でも抵抗せざるを得ない。異論を封じ込めそのような犯罪を助長し、正当化する法律は不当である。歴史が我々の闘いを正当なものとし、加害者たちを糾弾するだろう。それは、もし歴史があればの話だが」と声明を出していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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