IMF、人民元のSDR通貨バスケット構成比率引き上げ

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IMF、人民元のSDR通貨バスケット構成比率引き上げ

人民元を手にする中国工商銀行の行員。(2019年8月30日撮影、北京=新華社記者/陳曄華)

 【新華社ワシントン5月16日】国際通貨基金(IMF)は14日、特別引き出し権(SDR)の通貨バスケット構成で人民元の比率を10.92%から12.28%に引き上げると発表した。人民元の比率は依然としてドル、ユーロに次ぐ3位。

 IMFは当日の声明で、IMF理事会は11日にSDRの通貨バスケット構成に対し5年に1度の定例見直しを終了、評価の内容には通貨バスケットの構成・比率、SDR金利決定ツールを含むと明らかにした。

 これは人民元がSDRの通貨バスケットに採用された2016年10月1日以来初めての見直しで、新型コロナウイルス感染症流行対応のため1年間延期されていた。声明によると、理事たちは総じて中国が金融市場改革で収めた進展を認めたという。

 見直しの結果によると、理事会はSDRの通貨バスケット構成を据え置き、ドル、ユーロ、人民元、円、ポンドによる構成を維持することを決めた。人民元以外の通貨の比率はドルが41.73%から43.38%に上昇、ユーロが30.93%から29.31%に、円が8.33%から7.59%に、ポンドが8.09%から7.44%にそれぞれ低下した。

 IMFは、理事会が2017~21年の貿易・金融市場発展を踏まえて最新比率を決めたとし、これまでのところ新型コロナとフィンテックの進化はSDR通貨バスケット構成比率にいかなる重大な影響も及ぼしていないとの認識を示した。

 SDRはIMFが1969年に創設した一種の国際準備資産で、加盟国の準備資産を補完する。前回の見直しは2015年に終了した。新たな通貨バスケット構成比率は今年8月1日に正式に発効。次回の見直しは2027年に行われる。