栗山千明が「パンドラの果実」に登場。事件の鍵を握る元ウイルス研究者役

日本テレビ系連続ドラマ「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」(土曜午後10:00)の5月21日放送・第5話から、栗山千明が出演する。

ディーン・フジオカが主演を務める本作の原作は、中村啓氏の「SCIS 科学犯罪捜査班 天才科学者・最上友紀子の挑戦」(光文社文庫)。最愛の妻を亡くした警察官僚・小比類巻(ディーン)と、科学界を離れた天才科学者・最上友紀子(岸井ゆきの)が、最先端科学にまつわる事件の捜査を担当し、科学犯罪対策室に託された法整備や警察機構の対応が追いついていない“不思議で不可解な事件”を、科学捜査ではなく、事件の裏に隠された科学そのものを捜査によって解き明かしていく。日本テレビ×Huluの共同製作ドラマとして、4月の地上波放送はSeason1・全10話で完結。その後、HuluオリジナルのSeason2・全6話が独占配信される。

栗山が演じるのは、サイエンスライターで、元ウイルス研究者の速水真緒。最上のかつての共同研究者でもあった速水は、最上が3年前に科学界を去った理由をよく知る人物で、2人の研究が事件の鍵となる。

栗山は「少し前であれば全くのフィクションだと感じていただろう科学が関与する事件が、現代の科学の進歩によって近い将来、いつか向き合っていかなければならない問題になるのでは、と考えさせられました」と物語について触れ、「私は岸井さん演じる最上と共にウイルス研究をしていた速水を演じさせていただきました。最上を尊敬し、科学の力を信じるひたむきな役です」と役柄を説明。そして、「速水は、イチゴミルクが好きだったり…正直、私が演じるにはだいぶかわいらしい印象ですが、どのような出来上がりになるのか楽しみにしています」と期待を寄せている。

カフェで待ち合わせをしている最上だが、相手は一向に現れない。小比類巻たち科学犯罪対策室は、女性の変死事件を捜査することに。街中で突然倒れて死んだ女性の死因は老衰と診断されるが、老人にしか見えない彼女の実年齢は35歳だった。女性の身元は、サイエンスライターの速水。最上がカフェで待っていた相手であり、大学時代の先輩だった。速水は最上に会いに行く途中、体が急激に老化して死に至っていたのだ。

小比類巻と刑事・長谷部勉(ユースケ・サンタマリア)は、最上がショックを受けているのではないかと気遣う。平静を装う最上だったが、変わり果てた速水の姿を見て動揺。最上と速水は3年前に研究を中止して以来、会っていなかったが、そんな速水から突然「直接会って話したいことがある」とメールが来て、最上は会う約束をしていたのだ。

監察医・柴山美佳(三津谷葉子)からの報告で、速水は未知のウイルスに感染していたと判明。最上は、その正体を即座に理解した。「…プロメテウス・ウイルス」――それは、最上と速水が共同研究していたウイルスで、プロメテウスとは、人間に火を与え、光をもたらしたとされるギリシャ神話の神の名だ。最上は小比類巻と長谷部に、速水との研究で起きた出来事を語り始める。最上が科学の世界から姿を消した真相が、ついに明かされる。

自分たちが生み出し、封印したはずのウイルスが変異し、恐ろしい事件を引き起こしていると知った最上は、自分で食い止めなければいけないと決意。速水は最上を裏切り、秘かに研究を続けていたのか!? そんな中、速水と同様に急激な老化で死んだ男性・河合(松本実)の遺体が発見される。

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