故・砂守勝巳さんの写真を映像に 那覇でアーカイブ展、17日まで

 沖縄県出身の写真家、故・砂守勝巳さんの写真を映像で上映する企画「Drifting Islands, Still Waterー砂守勝巳フォトアーカイヴ展」が14日から那覇市泉崎の琉球新報社で開催されている。17日まで。

 砂守さんは沖縄で生まれ、奄美大島で少年時代を過ごし、15歳で大阪に渡った。その後、プロボクサーになり、引退後は写真家として活動した。1987年から91年の期間に撮影した沖縄や奄美、フィリピン・マニラの写真集「漂う島 とまる水」で第15回土門拳賞を受賞した。

 作品は、同写真集に掲載する写真を中心に新たに10点を加え、計103点の写真を映像で上映する。92年に発表した著書「オキナワン・シャウト」に収めた文章と音楽で構成。映像作家・関根光才さんと音楽家・立石従寛さんが制作を協力した。

 企画制作を担当した砂守さんの長女かずらさん(41)=東京都在住=は「父の人生は沖縄戦後史と重なり、映像で提示することで今も続いている問題を知ってもらいたい」と来場を呼び掛けた。入場は午前10時~午後6時。新報アートルネッサンスの一環。

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