維新、石井氏を厳重注意 参院選栃木選挙区巡る容姿比較発言で

記者会見で説明する藤田幹事長=16日午後、国会内

 日本維新の会選対本部北関東ブロック長の石井章(いしいあきら)参院議員(65)=比例代表、1期=が、参院選栃木選挙区の候補予定者の容姿を比較する発言をした問題で、同党の藤田文武(ふじたふみたけ)幹事長は16日、石井氏を口頭で厳重注意した。

 同日、国会内で開いた記者会見で明らかにした。石井氏からは「候補予定者を褒める観点からの発言で、見た目で差別する趣旨はなかった」との弁明と謝罪があったという。藤田氏は「ルッキズム(外見至上主義)やジェンダーについて、適切な言葉を選んでいくべき時代だ」と述べた。

 石井氏は15日、同選挙区に立候補を予定する同党新人の事務所開きで「女性5人が出るが年齢は1番若く、顔で選んでくれれば1番を取るのは決まっている」とあいさつし、後に発言を撤回した。

 一方、自民党の茂木敏充(もてぎとしみつ)幹事長は16日、党本部で開いた記者会見で「栃木にかかわらず、どこであっても誰であっても極めて不適切な発言だ」と批判した。

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