吉備の環PT見聞録 岡山市南区、東区(11~13日)

 「吉備の環(わ)プロジェクトチーム(PT)」は11~13日、岡山市南区、東区を巡りました。現地から発信したツイッター投稿の一部を紹介します。

 PTは16~18日に真庭市南部地域を訪問。5月中は岡山市北区御津、建部地区(18~20日)、高梁市川上、備中、新見市哲西地区(23~25日)にも赴く予定です。地域の魅力や課題に関する情報を電話(086―803―8091、平日)、メール(kibinowa@sanyonews.jp)でお寄せください。

とれたての味覚

 市サウスヴィレッジ(南区片岡)内のロードサイドマーケットには、とれたての野菜や果物、魚がいっぱい。「県内全域から旬の味覚が集まりますよ」と統括部長の鳥越実代子さん(55)。イチゴ、タケノコ、ワラビ、トマト、ゲタ、メバルなどなど山海の恵みの豊かさを実感できるスポットです。

有機無農薬稲作

 東区升田の赤木農園では、代表の赤木歳通さん(75)が一家で花を活用した有機無農薬稲作に取り組んでいます。ヒナゲシや菜の花を冬の田んぼで育て、花が咲いてからすき込むことで肥料になり、雑草も予防できるそう。案内してもらった田んぼでは、ペルシアンクローバーが咲いていました。紫色の小さくてかわいい花です。

古き良き街並み

 東区西大寺地区の「五福通り」は戦前まで吉井川の水運で栄えた問屋街。江戸、明治期の商家が残っています。300年前から続く畳・敷物店を営んでいる西大寺井戸端会議事務局の森家孝明さん(66)が、蓄音機でレコードを聴かせてくれました。「街並みも道具も、古いものを使ってこそ意味があります」

一子相伝 技と味

 手作りみそ、甘酒の笹埜商店(東区瀬戸町宗堂)は1895(明治28)年の創業以来、一子相伝の技と味を守っています。自慢の麹(こうじ)を試食すると、口の中に上品でほのかな甘みが広がりました。「麹は発酵食品の基本。何より情熱を持って作ります」と後継者の笹埜史仁さん(36)。生タイプの甘酒もお薦めです。

カーシェア推進

 小鳥の森団地(東区南古都)では、2018年の西日本豪雨をきっかけに、住民主体でカーシェアリングが始まりました。通院や買い物に茶色の軽自動車が大活躍。運転できない場合はボランティアが送迎役を務めます。費用やボランティア確保といった課題はありますが、知恵を出し合って持続可能な仕組みを模索しています。

© 株式会社山陽新聞社