コロナ禍、全国の観光業者に元気を 箱根・芦ノ湖四湾で一斉花火

芦ノ湖4カ所で一斉に打ち上げられた花火=15日、箱根町元箱根1

 新型コロナウイルス禍で苦難が続く全国の観光業界らを元気づけようと、芦ノ湖(箱根町)で15日夜、芦ノ湖四湾一斉打ち上げ花火大会が行われた。幻想的な花火が湖に映り込む様子に、観光客らからは「華やかで気持ちが上を向く」と笑みがこぼれた。

 コロナ禍でも少しでも明るい気持ちになってもらおうと、同日午後7時半から、芦ノ湖の4カ所から一斉に、水中花火など計4千発を打ち上げた。

 主催した芦ノ湖・芦之湯地区観光連絡協議会によると、芦ノ湖では100年以上前から花火大会が開かれてきたが、夏の風物詩「芦ノ湖夏まつりウィーク」は2020、21年ともに中止になった。同協議会の平井規之会長(56)は「新型コロナの収束を願って地元から箱根を盛り上げていきたい」と話していた。

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