大分空港から人工衛星の打ち上げを目指すアメリカのヴァージン・オービット社が広瀬知事を訪問しました。
ヴァージン・オービット社は航空機から空中でロケットを発射する人工衛星の水平型打ち上げを計画していて、その拠点を大分空港にする協定を県と結んでいます。
なぜ大分空港は打ち上げの拠点いわゆる「宇宙港」として認定されたのか振り返ってみます。
宇宙港に推薦したのは日本の宇宙関連事業を盛り上げるスペースポート・ジャパンです。
認定された理由は大きく分けて3点あり、1つ目は大分空港に人工衛星搭載予定のジャンボジェット機が十分走行できる3000メートルの滑走路があること。
2つ目に空港周辺に精密機械などを扱う工場が多くあることから、人工衛星などの整備や点検に活用しやすいこと。
3つ目に人工衛星の打ち上げに携わる整備士などが娯楽を得るための温泉や観光地があることがポイントです。
16日ヴァージン・オービット社の最高戦略責任者であるジム・シンプソンさんらが県庁を訪れました。
あいさつでは「宇宙港になったことで大分はアジアの宇宙開発のリーダーになれる」と述べ、打ち上げ時期についても言及しています。
ジム・シンプソン氏
「技術的には2022年後半での(大分空港からの)打ち上げは可能だがライセンスなどの問題もあり、2023年になるかもしれない。」
ジム・シンプソンさんらはこれから1週間あまり国内に滞在し、スペースポート・ジャパンなどと打ち合わせや視察を行い、帰国するということです。