【ベトナム】ビンファスト、値下げで他社と差別化[車両]

© 株式会社NNA

ベトナムの国産車メーカー、ビンファストが値下げなどの販売促進策を実施し、競合他社と差別化を図っている。多くの自動車メーカーが、原材料費の高騰を理由に先月以降、値上げに踏み切った機会をとらえ、シェアを一気に底上げする狙いがあるようだ。ダウトゥ電子版が12日伝えた。

ビンファストが優遇措置を実施しているのはいずれもガソリン車で、2022年末までに生産打ち切りを予定しているモデル。スポーツタイプ多目的車(SUV)「LUX SA2.0」は3億9,200万ドン(約1万7,000米ドル、220万円)~4億1,200万ドンの値下げ、セダン「LUX A2.0」では2億3,000万~2億8,000万ドンの値下げを行っている。

無利子での2年間の分割支払いや、最大10年または20万キロメートル走行までの保証を提供するなど、業界では破格のサービスを提供している。

ベトナムでは5月から、シェアトップのトヨタ自動車が数%の値上げに踏み切ったほか、韓国・現代自動車傘下の起亜やドイツのフォルクスワーゲン、スズキなどが値上げに踏み切った。世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱や半導体不足により、多くのメーカーは生産が需要に追いつかない供給不足に陥っており、ディーラーでの販売価格も上昇しているようだ。

自動車業界の専門家は、ディーラー(販売店)での値上げにより、5月末まで実施されている自動車登録料の半減措置の有効性は弱まると指摘。こうした中でのビンの販促活動に対し、業界関係者は「採算を無視した常識外れの戦術」と首をかしげている。