政治だけでなくビジネス面も深める、日本とアフリカの絆「TICAD」とは?

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TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。「コメンテーターZ モチコミ!」のコーナーでは、アフリカの紛争問題を研究する東大院生の阿部将貴さんが「TICAD8」について解説しました。

◆今夏、チュニジアで開催される「TICAD」とは?

「TICAD」とは、「Tokyo International Conference on African Development(アフリカ開発会議)」の略称で、阿部さんは「日本政府が主導し、国連や世界銀行、EUのアフリカ版とも言えるアフリカ連合と一緒になって行う国際会議」と解説。

もともとは5年に一度開催されていましたが、2013年からは3年に一度に。日本とアフリカ、交互に開催され、今年は8月27日・28日の2日間にわたり、チュニジアで「TICAD8」が行われます。

前回、横浜で開催された際に阿部さんはその会場へ。「国際会議と聞くと政治家が難しい話をすると思われがちだが、そういう場もありつつビジネスのパートもある」とその内容を語ります。例えば、アフリカ進出を考えている日本の企業が「TICAD」で来日しているアフリカ各国の政府首脳にその技術をプレゼンするなど、さまざまな商談の機会も設けられているとか。

そんな「TICAD」で、今回、阿部さんが注目している点は3つ。ひとつはコロナ禍で落ち込んだ投資をどう盛り上げていくか。阿部さんによると、日本はインドやベトナムへの投資は伸びているものの、アフリカだけ伸びていないそう。

続いて、新型コロナウイルスのワクチン接種率がまだ20%台と低い保健分野の強化。現状ではアフリカにワクチンを寄付しているのは中国とアメリカだけで、日本の存在感はほぼないと話します。そのため、阿部さんはここからいかに日本が貢献していくのか注目します。

そして、最後は阿部さんの提言でもある「人材育成」。「今後、落ち込んだアフリカへの投資を盛り上げていくには"人材育成”が欠かせない」と主張。阿部さん曰く、アフリカは東西で分かれ、西側はフランス語圏で日本人がなかなか入っていけない地域で、「言語の壁、政治の壁があるが、国の政策として人材を育成していくことを『TICAD8』でぜひ宣言してほしい」と現状打開を求めます。

キャスターの田中陽南は「面白いですね」と興味を示し、「アフリカから見た日本はどんなふうに見えているのか。何を求めているのか」と質問すると、「(アフリカの)大学の同級生に『日本はどこですか?』と(世界地図を見せて)聞いてみると、みんなインドを指す」との阿部さんの意外な言葉に、スタジオはざわめきます。

アフリカの多くの人は"ジャパン”の名前は知っているものの、どこにあるのかは全然知らず、日本の場所を教えるとあまりの小ささに驚くそう。そうした現実に、阿部さんは「これは問題。やはり日本についてもっと知ってもらいたいと思うからこそ、このイベントも知ってもらいたい」と切望。

キャスターの堀潤からは「ウクライナ情勢をめぐっても、アフリカ各国からは独自の意見が次々と出ていますよね」と声がかかると、阿部さんは「アフリカのなかでもウクライナ側、ロシア側と双方あり、綱引きが続いている状態」と現状を示唆。その上で「日本が接近することで良い関係を作り出し、国際社会の情勢も安定させることができると思う」と今後の動向に期待を寄せていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag