元巨人・パーラが現役引退を正式に表明 MLB公式サイトも伝える

日本時間5月17日、ヘラルド・パーラは自身のインスタグラムを更新し、現役引退を正式に表明した。ベネズエラ出身のパーラは現在35歳。シーズン途中にナショナルズへ移籍した2019年に「ベイビー・シャーク」でチームを盛り上げ、奇跡的な快進撃の立役者となって球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献した。2020年は日本プロ野球の読売ジャイアンツでプレー。昨季はナショナルズに復帰して53試合に出場し、これがメジャーでプレーした最後のシーズンとなった。

パーラは2009年にダイヤモンドバックスでメジャーデビュー。その後、ブリュワーズ、オリオールズ、ロッキーズ、ジャイアンツ、ナショナルズ、巨人、再びナショナルズと渡り歩き、メジャーでは合計12シーズンでプレーした。ダイヤモンドバックス時代の2011年と2013年にゴールドグラブ賞を受賞。メジャー通算1519試合に出場し、1335安打、打率.275、90本塁打、532打点、97盗塁、出塁率.322、長打率.403、OPS.725という成績を残した。

パーラは巨人を退団後、ナショナルズからオファーをもらい、ナショナルズの選手としてキャリアを終えることができたことに対して感謝の意を表した。昨季終了後にFAとなり、今年3月に再びナショナルズとマイナー契約を結んでいたが、開幕ロースターに残ることができず、今季はマイナーでもプレーしていなかった。

なお、パーラはナショナルズにGM付きの特別アシスタントとして残ることを明らかにしている。2019年にビクトル・ロブレスやフアン・ソトのメンターを担ったように、今度は自身の経験をマイナーリーガーに伝えることでチームに貢献していくようだ。

デーブ・マルティネス監督は「私はあの男が大好きなんだ。これからも若い選手たちを手助けしてくれると思う。球団にとって大きな戦力だよ」とコメント。パーラは「メジャーリーガーとしての最後の試合をナショナルズのユニフォームでプレーできてよかった。次はGM付きの特別アシスタントという夢のような仕事で新しいチャプターが始まるんだ」と記している。

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