【漫画】累計100億PVの“バズらせる漫画家”が放つ最恐ホラー 世の中の悪しき当たり前をエグる

弱冠18歳の若さで4コマ漫画の新人賞を獲得後、ギャグからホラーまで、幅広い作品を手掛けてきた漫画家の洋介犬さん(@yohsuken)。これまでに30冊以上の単行本を出版し、現在6本もの連載を抱える売れっ子漫画として活躍する中で、SNSでの作品発表も頻繁に行っており、累計100億PVに達する“バズらせる漫画家”として知られている。

そこで今回は、SNSでバズった至極の作品紹介と共に、創作の秘密について話を伺った。

◆かわいい絵柄でホラーをやっても良い時代に

独特の世界観で描かれる個性的な絵と、読者を引きつける物語性に定評がある洋介犬さんの作品。デビューからギャグ漫画路線を突っ走り、順調に作品を発表していく中で行き詰まりを感じ、転身を決意。笑いとは正反対に見える、ホラージャンルを手掛けることになる。

累計100億回PVを記録した最恐ホラー『外れたみんなの頭のネジ』(マンガアプリ「GANMA!」で連載中) / 洋介犬作品1 ©洋介犬/COMICSMART INC.

「違うジャンルなので、作画をする上で何か差異がいるかな? と思っていたんですが、途中で必要ないなと思いました。時代的に“いかにもホラー”な絵じゃないとホラーとして読んでもらえない時代が終わったこともありますが、むしろギャグっぽいかわいらしい絵柄でホラーにする方が、ギャップの怖さを相乗させてくれているようです」。

洋介犬さんの代名詞であるホラー作品の下地は、高校生の頃に生まれたという。「漠然とプロの漫画家になりたいと思い、ノートに目玉の落書きをしたら思いのほか上手く描けたんで、本気でめざそうと。そのせいか、登場人物の目はホラー漫画の重要なファクターとなっていきました」。

短編風刺ホラー作品『スフィーちゃん』。洋介犬さんいわく、短い作品であるほど、起承転結の「起」をいかに短いコマで説明するかを心掛けているという / 洋介犬作品10

ギャグからホラーへ。時代と共にジャンルが移り変わる中で、現在SNSを中心に大きな反響を得ているのが、社会風刺作品だという。

◆世の中の悪しき当たり前をエグる社会風刺漫画

無意識に受け入れてしまっているもの。社会で良いとされているもの。それらの本質を捉え、鋭くエグるようなコメントで一刀両断してしまうコメンテーターエンドウさんが活躍する4コマ漫画『反逆コメンテーターエンドウさん』。停滞し鬱々としている社会状況とも相まって、SNSで発表されるや否や、毎回大きな反響を得る“バズり続けている作品だ”。

舌鋒鋭く社会を一刀両断! コメンテーターエンドウさんが活躍する4コマ漫画『反逆コメンテーターエンドウさん』。洋介犬作品17 ©洋介犬/COMICSMART INC.

「昨今は、ガチホラーよりも風刺性を盛り込んだ作品に力を入れています。その切り込み隊長が、『反逆コメンテーターエンドウさん』ですね。ほかにも新作をいくつか準備しており、読者のみなさんにお届けできる日を楽しみにしております」。

ほかにも、短編で社会風刺をテーマにした作品も多い / 洋介犬作品20

__■■洋介犬さんの情報

__▼ホラー漫画の新連載スタート
2022年6月21日発売の
「ヤングチャンピオン烈No.7」(秋田書店)にて、
ホラー漫画の新連載『LaLaLa...』が開始!

▼公式ブログ「30秒怪奇妙漫画ブログ」
https://yohsuken.seesaa.net

▼100億回PVを達成したホラー漫画「外れたみんなの頭のネジ」
https://ganma.jp/hazuneji

▼「反逆コメンテーターエンドウさん」購読ページ

『反逆コメンテーターエンドウさん』(KADOKAWA)にて絶賛発売中!

https://store.ganma.jp/comics/endosan/

(よろず~ニュース特約・橋本未来)

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