農耕馬・ビンゴと一緒に 園児22人、水田で代かき体験 緑とくらしの学校

 NPO法人緑とくらしの学校(小菅江美理事長)は16日、上越市滝寺の事務所「滝寺のおうち」の水田で、農耕馬による代かき体験を行った。運営する森のこども園てくてくなどの園児22人が働く馬の姿に触れ、一緒に昔ながらの農作業を体験した。
 同NPOは長年、無農薬、天日干しの米作りを行っており、馬を使った農業は今年で3年目。初回は木材の運搬と田起こし、昨年は田起こしを行い、今年は初の代かき。長野県伊那市の「うまや七福」の横山晴樹さん(43)の元で農作業を行っているオスの19歳「ビンゴ」が昨年に続いてやってきた。
 ビンゴは初めに馬鍬(まぐわ、まんが)、続いて砕土機を後ろに付け、園児や保護者、スタッフらが押さえながら、水が張られた田を歩いて土をならしていった。園児は歓声を上げ、泥をはね上げて一生懸命ビンゴに付いていった。作業終了後はゴムボートやそりに乗り、ビンゴに引っ張ってもらうアトラクションを楽しんだ。

園児らがビンゴと一緒に代かき作業を体験

 横山さんは「昔のものが進化して現在の機械になったことや、馬が餌を食べて働くことなどを実感してもらえれば」と話した。小菅理事長は「子どもたちが働いている馬の近くに居られる距離感がいい。いつか自分たちで働く馬を飼いたい」と話した。田植えは20日に予定している。 

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