のん、門脇麦、大島優子が三姉妹に 髙橋ツトム原作 北村龍平監督 「天間荘の三姉妹」公開決定

のん、門脇麦、大島優子が三姉妹を演じる、髙橋ツトムの漫画を原作とした映画「天間荘の三姉妹」が、10月28日より劇場公開されることが決まった。

「天間荘の三姉妹」は、髙橋ツトムの死をテーマとした「スカイハイ」のスピンオフ「天間荘の三姉妹」を原作とした作品。三ツ瀬という町の温泉旅館「天間荘」を舞台に、ひとの生と死、たましい、家族や近しい人たちとのつながりという、誰にとっても他人ごとではないテーマを、あたたかく、力強く、時に見る者の心に問いかけながら、日常に寄り添う視線から見つめていく。

物語の軸となる三姉妹の三女役には、「この世界の片隅に」の主人公・すずの声優として高い評価を得たのん。次女役は、大河ドラマや、映画、舞台などで活躍を続ける門脇麦。長女役を、役者として近年数多くの賞に輝く大島優子が務める。カジュアルな服装に優しい笑みを浮かべるのん、海関連の作業服と思われる衣装をまとった門脇、着物を着用して凛としたたたずまいを見せる大島の写真も公開された。

監督を務めるのは、ハリウッドを拠点に活躍する、「ルパン三世」「あずみ」「ドアマン」などの北村龍平。原作者の髙橋ツトムとは”盟友”と呼び合う間柄で、2人は「これはどうしても映画にしなければならない」と共鳴し、映画化につながったという。

のん、門脇麦、大島優子、北村龍平監督、原作者の髙橋ツトムのコメントも公開された。公開されたコメントは以下の通り。

■のん
「天間荘の三姉妹」の原作を読ませていただいた時、とても感銘を受けました。
一瞬で奪われてしまった命。残された人達はどう受け止めれば良いのか、まだ終わっていないのです。
原作に込められたメッセージは、ファンタジーの世界として描かれているからこそ強く届くものだと感じ、参加したい、と決めました。そして、素晴らしいキャストの皆様と演技を交わすことができる喜びもあり大興奮でした。

■門脇麦
撮影で共に過ごす時間を重ねる度、本当の家族なんじゃないかと錯覚を起こすくらいに、ご一緒した方々の背中を見るだけで胸が熱くなる、そんな現場でした。幸せでした。大切な方と一緒に、大切な方を思い浮かべながら観ていただけたら嬉しいです。

■大島優子コメント
ついにこの映画の情報が解禁になったことを大変うれしく思います。いつだろうかと、ずっと楽しみにしていました。北村龍平監督と最初のディスカッションをしたときにこの作品への滾る思いと信じる思いなどを受け、とても興奮しました。それはこの作品の世界のような、現実ではないような現実、狭間の世界を実際に体感したのです。天間荘の三姉妹の長女として、みなさまの魂のお立ち寄り心からお待ち申し上げます。

■北村龍平監督コメント
生きること、死ぬこと、そして、その先の世界。
髙橋ツトムという比類無き才能が生み出した、魂の救済の物語。原作と出会ってからの長い長い旅路の果てに、
優しく、切なく、温かい、とても特別な映画が生まれました。天間荘という宿に集まる「ワケあり」な人々。
その一人一人をたまらなく愛おしく感じています。ひとは生きていく。
いのちよりも長く。
作り手の我々の想いを、観客のみなさんにお届けできる日を楽しみにしています。

■原作者:髙橋ツトムコメント
『スカイハイ』シリーズは死を扱うストーリーですが、描いていることは常に与えられた人生を精一杯生きるということです。
『天間荘の三姉妹』をご覧になった方の 1 日が充実していただけたらそれ以上の喜びはございません。

【作品情報】
天間荘の三姉妹
2022年10月28日(金)全国ロードショー
配給:東映
(C)2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

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