黒島結菜が「ドキュメント72時間」のナレーションを担当。沖縄の“ゆんたく”市場に密着

NHK総合で5月20日放送のドキュメンタリー番組「ドキュメント72時間」(金曜午後10:45)では、「沖縄 今日も“ゆんたく”市場で」を放送。沖縄県出身で、同局で放送中の連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜午前8:00ほか)でヒロイン・比嘉暢子役を務める黒島結菜がナレーションを担当する。

今回舞台となるのは、沖縄本島の東海岸沿いにある「いしじゃゆんたく市場」。トマトや山芋、島バナナ、コインや切手といった骨董品、さらに米軍払い下げの軍用品など、さまざまなものを取り扱っている市場だ。「ゆんたく」とは、「おしゃべり」の意味で、市場のあちこちで「ゆんたく」の花が咲く。本土復帰時はバスの運転手だったという古着店の男性や、カラオケ喫茶を営む女性客は、出稼ぎや米兵との結婚など、激動の人生を語る。番組では、そんな小さな市場にカメラを据え、沖縄の歩みを見つめる。

黒島は「ナレーションは久しぶりでとても緊張しましたが、楽しく読むことができました。沖縄にこんなすてきな手作りの市場があることを今回初めて知りましたが、登場する皆さんが互いに支え合っている姿を見て、自分の故郷・沖縄はあらためていいところだなあと、地元に帰りたくなりました」と感想を語る。

そして、「『ゆんたく』という言葉は、私にとっても身近で、例えば、高校から帰る時、友達に『ゆんたくして帰ろう!』と、毎日のように使っていました。番組には、『ゆんたく市場』に集う人たちがたくさん登場しますが、中でも心に残ったのは、手作りのアクセサリーを売る女性がふとつぶやいた『いろいろ悩みがあるんですよ、みんな』という言葉です。そこには悲しさもあるけど、生きていく強さを感じました。ぜひ、たくさんの方にご覧いただきたいです」とアピールしている。

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