広島空港では初! 日本列島遊覧フライトを楽しむ

先週、広島空港発着の「日本列島遊覧フライト」が行われました。企業が飛行機をチャーターしたものですが、参加した子どもたちは、笑顔いっぱいで一日、空の旅を楽しみました。

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「日本列島遊覧フライト」を計画したのは、広島市に本社を置き、総合解体工事業を営む桑原組です。コロナ禍で影響を受ける広島空港を少しでも活性化させたいと、1年前に企画を立ち上げました。当初はことし1月に実施予定でしたが、感染の拡大で延期されていました。

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「遊覧フライト」には、社員や家族、取引先など96人が参加。出発前に子どもたちは、紙ヒコーキで的当てゲームに挑戦。パイロットやCAの制服を着て、記念撮影を楽しみました。

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いよいよ出発です。行き先は、出発地と同じ広島となっています。

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JAL(日本航空)によりますと、コロナ禍で▽旅行機会が減ったことや、▽修学旅行に行けない代わりになどとして、企業や団体からのオファーで全国各地でチャーター機での遊覧フライトは増えているということですが、広島では今回が初めての開催です。

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機内アナウンス
「尾道市出身、ワタナベです」

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フライトでは、JALの『ふるさと応援隊』のメンバーである広島県出身者など、地元にゆかりのあるスタッフが乗務を務めます。およそ3時間のフライトです。

桑原組 桑原明夫社長
「コロナ禍、旅もなかなかできない中、何かできないかと」

機内では、子どもたちがキャビンアテンダントの仕事を体験します。

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竹川蒼志くん
「本日は日本航空にご搭乗くださいまして、ありがとうございます」

飛行機に初めて乗ったという竹川蒼志くん…。

竹川蒼志くん
「お母さん、がんばったよ!」

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ドリンクサービスにも挑戦しました。

続いて、キャビンアテンダント体験をしたのは、増岡杏莉さんです。

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増岡杏莉さん
「広島までの空の旅をどうぞごゆっくりおくつろぎください」

杏莉さんの父親
「意外とちゃんとしゃべれて、びっくりしました」

飛行機は、徳島県と淡路島上空にやってきました。

機内アナウンス
「大鳴門橋、ご覧いただけると思います」

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渦潮が見えます。チャーター便特製の “空弁” を楽しんだ後は、いよいよ、メインイベントです。

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富士山が見えてきました。一斉にスマホを使って撮影タイムです。

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機内アナウンス
「もう1周してほしいとリクエストがありましたので…」

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乗客
― 撮れました?
「なんとか…。小っちゃい。もう1回、まわってくれるらしいので、次に期待しよう」

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続いては、北アルプス上空です。通常は高度4万フィートで飛行するところを遊覧フライトではおよそ半分の2万2000フィートで飛行しているため、より迫力のある景色が楽しめます。

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フライトの途中には、航空教室や副機長、乗務員へのインタビューなど、イベントが目白押しです。

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日本航空 フィリップス千咲さん
「飛行機は場所と場所つなぎますが、人と人をつないだり、みなさんの未来や夢もつなぐ乗り物です。ぜひ、これからも一緒に楽しんでいけたらと思います」

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およそ3時間のフライトを終えて戻ってきました。最後は機体の前で記念撮影。

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桑原組 桑原明夫社長
「JALさんも『ふるさと応援隊』を結成され、われわれの思いも地方に根付いた街づくりや発展を考えている。何か思いが通じるところがある」

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桑原組では、人が集う「ことづくり」分野への事業進出を考えていて、今回のフライトでその手ごたえを感じたようです。

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竹川蒼志くん
― 機内アナウンス体験は?
「恥ずかしかったです」

竹川蒼志くんの母親
「子どもたちが初めて飛行機に乗ったので、いい体験をさせてもらった」

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増岡杏莉さん
― 印象に残った場所は?
「富士山」

― 写真は撮れた?
「うん」

増岡杏莉さんの父親
「コロナ禍で飛行機に乗る機会も少なかった。子どもは初めて飛行機に乗ったんですけど、非常に楽しかったと言っていたのでよかった」

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