横浜などの大規模停電 原因は川崎市発注の水道管工事 受注業者が地中送電線を損傷

水道管補強工事の作業中に損傷した送電線が通る管=17日午前2時ごろ、川崎市麻生区上麻生2丁目(同市提供)

 横浜市青葉区を中心に13日深夜に発生した大規模停電を巡り、川崎市は17日、市が発注した水道管工事の受注業者が作業中に誤って地中送電線を損傷させたことが原因と発表した。受注業者は事前に送電線の正確な位置を確認せず、市も業者が未確認であることを把握できる機会がありながら見落としていた。

 市によると、工事を受注した同市多摩区の業者が13日午後10時ごろ、同市麻生区上麻生2丁目の市道で水道管補強工事を実施。地盤を固める薬液を地中に注入するためのパイプを埋め込んだ際、地下約2メートルの送電線を損傷させた可能性が高いことが、17日の市などの調査で判明した。

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