三輪素麺の聖地?【木造駅舎カタログ】桜井線05/156 三輪駅

※2020年8月撮影

トップ画像は、桜井線三輪駅。駅舎の南側に巨木があります。珍しく駅舎正面のカットではありません。この角度から三輪駅の駅舎全体を見ることができるのです。駅舎は、1914年(大正3年)に改築されています。左奥の新しいトイレは2019年(令和元年)に完成しました。

大神(おおみわ)神社への初詣など凄まじい人が押し寄せるので臨時改札が駅舎の右側にあります。奥に下りホームの駅名標が見えます。背後に見える山が三輪山。

※2020年8月撮影

大神神社は日本で最も古い神社の一つ。明治以前は「三輪明神」と呼ばれた様です。御神体は三輪山。

余談です。筆者は、業務で5年ほど毎年サイパン島に撮影に行っていたことがあります。その時に友人に勧められてサイパン島から帰国したら必ず大神神社にお祓いに行ってました。お祓いと言っても大神神社で御神体の三輪山に向かって手を合わせるダケです。好物の三輪素麺を食べてお仕舞い。(笑)

駅舎正面。正午近いのですがやや逆光気味。

※2020年8月撮影

中央の茶色い窓口は初詣の混雑時の臨時切符売場でしょうか。

※2020年8月撮影

三輪駅は、1898年奈良鉄道の駅として開業。関西鉄道への合併を経て国有化されます。1909年(明治42年)線路名称制定で桜井線の所属駅になります。国鉄分割民営化でJR西日本に承継され、2005年(平成17年)ICカードICOCA用簡易改札機が設置。

少し北側から。駅舎のキレイな瓦屋根は改修で葺き替えられている様です。

※2020年8月撮影

さらに北側から。日曜日なので「日本鉄道OB会飛鳥支部 三輪駅ボランティア三輪駅案内所」がオープンしていました。親切な鉄道OBの方が「木造駅舎を撮りに来ました」と挨拶した筆者を構内に案内してくれました。「これから畝傍駅に向かいます」と伝えると「私が畝傍駅にいる日だったら貴賓室を見せてあげられたのに・・・」ととても残念そうでした。それでも畝傍駅の見どころをいろいろと教えていただきました。

※2020年8月撮影

駅出入口。ICカード簡易改札機が見えます。

※2020年8月撮影

オナカがへったので昼食に大神神社の方に歩いて好物の三輪素麺を食べたかったのですが何となく面倒臭くなって畝傍駅に向かいました。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)

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