神奈川が企業の「転入超過」全国最多 MM21地区筆頭に「吸引力の高さ」

みなとみらい21地区

 2021年に神奈川県内へ本社を移転した企業数から、県外へ転出した企業数を引くと146社になり、全国で最も多かったことが17日、帝国データバンク横浜支店の調査で分かった。全国最多は2年ぶり。転入が転出を上回る「転入超過」の状況は32年連続という。

 新型コロナウイルス禍で各社のオフィス戦略が注目を集める中、横浜・みなとみらい21(MM21)地区を筆頭に県が持つ「吸引力の高さ」が示された。担当者は「ビジネス面や人材採用面、交通利便性などの観点から県内に移転するメリットは大きい」と分析した。

 転入社数は、前年比86社増の327社。東京都の571社に次ぐ全国2位だった。300社を超えたのは、リーマン・ショックの影響でオフィス賃料の削減に動く企業が続出した09年以来という。

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