全宅連、新流通システムを7月に稼働 BtoB機能を主軸、会員間の流通促進へ

(提供 日刊不動産経済通信)全国宅地建物取引業協会連合会は会員間の新たな流通プラットフォームとなる「ハトサポBB」を7月に稼働させ、順次、機能提供を始める。会員間の流通を活性化し、会員が消費者に選ばれる流れを作る。一般公開サイトの「ハトマークサイト」で消費者に公開できるほか、レインズや民間ポータルサイトへの出稿もワンストップでできるようにし、利便性の向上を図る。内見予約や申し込み、電子契約の機能も加え、一気通貫での流通を狙う。

不動産流通システムの主軸を「ハトマークサイト」から抜き出し、全面刷新して「ハトサポBB」で展開する。7月13日にシステムの根幹部分をスタート。物件情報を入力すると、会員間の流通サイト「ハトサポBBサイト」に登録され、レインズへの登録もワンストップで行えるようにする。9月には「ハトマークサイト」での物件公開を始め、各民間ポータルサイトへのワンストップ登録も開始。ウェブ上で内見予約ができる「ハトサポ内見予約」や、入居・購入の申し込みや家賃保証の審査をウェブ上で完結できる「ハトサポ申込」の機能をつける。保証会社との連携は現在10社程度と協議を進めている。11月には電子契約のシステムを加える。

レインズへの登録を「BB」から行うことでレインズ並みの物件数を確保し、豊富な物件数により消費者の反響獲得を狙う。会員支援サイト「ハトサポ」のID・パスワードと共通にすることで連携を強化。会員10万社のうち毎月約3万5000社が契約書の作成システムなどを利用しており、データ連携することで、「BB」の利用拡大を図る。

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