詐欺だ!電話で話しATM操作の女性「市役所職員から指示」 事情聴いた郵便局員、電話切らせ詐欺被害防ぐ

新井誠署長(左)から感謝状を贈呈された東坂戸団地内郵便局の中野芳江さん(右から2人目)と鹿山直人局長(左から2人目)=13日、西入間署(同署提供)

 還付金を装った詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県の西入間署(新井誠署長)は13日、東坂戸団地内郵便局職員の中野芳江さん(51)に感謝状を贈呈した。

 同署によると4月25日、来局した女性(77)が携帯電話で話しながらATMを操作しているのを不審に思った中野さんは、女性に電話を切ってもらい事情を聴いたところ、女性が「坂戸市役所職員から高齢者保険の還付金があるのでATMの前で電話をしてください、と指示された」と話したため、還付金を装った詐欺だと判断。局長を通じてホットラインで同署に通報し、被害を未然に防いだという。

 感謝状を受け取った中野さんは「詐欺被害の防止に貢献できて良かった。今後もお客さまが被害に遭わないよう、注意して見守りたい」と協力を誓う。新井署長は「ちゅうちょせずに声をかけ、被害を防止していただきありがたい」と述べた。

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