近鉄新型一般車両、内装インテリアは「イチバンセン」が担当

image and designed by ICHIBANSEN / nextstations, copyright (C) all rights reserved.

2022年5月17日(火)、近鉄は24年ぶりの「新型一般車両」導入を発表した。まずは2024年秋に、奈良線系統に4両編成を10本投入する計画だ。

その新型車両には、「雪月花」や「WEST EXPRESS 銀河」で鉄道ファンに知られるイチバンセンも、プロジェクトの初期段階から関わっている。設計段階では主に内装インテリアを担当しており、現在は詳細設計の作業を進めている。

同社代表の川西 康之さんは近鉄結崎駅(奈良県川西町)近くの出身で、子供のころから近鉄電車を見て育った。

近鉄沿線も少子高齢化が進み、通勤通学の混雑解消よりも「住んでみたい沿線と街か?」「子育てしやすい沿線と街か?」が問われる時代になった。そうした課題について、川西さんは「個人的に強く共感」したという。

イチバンセンが提案したデザインコンセプトは、「日常の華やかさ」。毎日着ても飽きない楽しい服のような電車を目指す。また身体の不自由な乗客やお年寄りのみならず、ベビーカー利用者や大きな荷物をお持ちの方など「様々な立場の方に優しい電車であるよう、気兼ねなくご利用いただける新しいスペース」を提案し、華やかさと機能性の両立を図る。

なお、イチバンセンは2022年6月5日供用開始予定の「近鉄結崎駅」新駅舎デザインにも、基本計画段階から関わっている。新型車両の内観イメージや新駅舎の写真などは、同社ホームページで公開されている。

© 株式会社エキスプレス