人情“タクシードライバー飯”ドラマ「ザ・タクシー飯店」で渋川清彦が主演。共演は髙木雄也、宇野祥平

テレビ東京ほかでは、6月1日から水ドラ25「ザ・タクシー飯店」(水曜深夜1:00)がスタート。渋川清彦が主演を務め、髙木雄也(Hey! Say! JUMP)と宇野祥平が共演することが分かった。

物語の主人公はタクシードライバー・八巻孝太郎。タクシーという密室を舞台に、離婚の危機にある夫婦、夢破れた青年、定年退職を迎えた会社員など、さまざまな事情を抱えた客と、人生の酸いも甘いも経験したタクシードライバーが会話劇を繰り広げる。そして、孝太郎がこよなく愛するのが“町中華”。食欲をそそる油の匂い、心地よいリズムを刻む調理の音など独特な雰囲気を持ち、人をひきつけてやまない町中華の魅力を全面に打ち出した、人情"タクシードライバー飯”ドラマとなる。

渋川が演じるのが、この町中華を愛する、人付き合いが苦手なタクシードライバー・八巻。映画「キネマの神様」や「孤狼の血 LEVEL2」(ともに2021年)、ドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)など、数々の作品でで存在感を示す渋川にとって、在京キー局連続ドラマ初主演。「助監督時代から知っていて、懇意にしている片桐(健滋)監督との作品なので、全力で応えたいと思いました」と、気負わず自然体で臨むことを明かす。

今回は演技に加え、実際に「食べる」ことが求められるグルメドラマ。「普段から町中華のような古い店によく行くので、今回も撮影を楽しみにしていたのですが、食べるシーンは意外に大変ですね(笑)。ちょこっと食べてまたちょこっと食べてと続き、ずっと食べている感じで、胃で消化していて頭に血が行かない(笑)。頭と胃の戦いです」と、やや勝手の違う撮影に苦笑。

そして「この作品では何かしら傷のある人たちがみんな一生懸命前向きに生きているところを町中華と絡めて描く、すごくいい人情話だと思います。そして昔から続いている町中華は見ていてノスタルジックな気持ちになります。物語の人情と町中華の人情が詰まったところが見どころです」とメッセージを寄せている。

そんな孝太郎がかつて働いていたタクシー会社の若社長・増保健壱役を務める髙木は、「台本からおいしそうな匂いが漂ってくるような作品で、今までこうしたドラマに参加したことがなかったので、すごく楽しみでした。渋川さん、宇野さんと3人のシーンが多いので、いかにお二人に近づいていけるか、絶妙な距離感を縮めて演じていきたいです」と意気込みを語る。

さらに、「『町の中華店に入ってみたいけれど入りにくい』という人もいるかと思います。このドラマを見て、気軽に入れるということを感じてほしいです。あとタクシー運転手さんの休憩時間がどうなっているのかなとか、そんな裏側もぜひのぞいてみていただければと思います」と見どころもアピールした。

宇野が扮(ふん)するのは、孝太郎の元同僚の東屋敷要。「いつも片桐監督の作品に参加できることを楽しみにしているのですが、渋川さん主演、タイトルが『ザ・タクシー飯店』。いつにも増して楽しみです」と喜ぶ宇野は、「とても明るいチームで、監督、スタッフ、渋川さん、髙木さんはじめキャストの皆さんに助けられながら撮影に臨んでいます。町中華、タクシー、そしてロマンあふれる作品だと思います」と撮影が順調に進んでいることも報告している。

番組を手掛ける阿部真士プロデューサーは「チャーハン。焼きギョーザに水ギョーザ。レバニラ炒め。天津飯。カレー。キクラゲと玉子の炒め物。酢豚定食。五目焼きそば…。どこに住もうが必ず存在する“町中華”。独特の外観に吸い寄せられ中に入れば、壁いっぱいにメニューが貼られている。ほかの客が食べているものを横目でチェックし、何が人気なのか予想しながら、自分の胃袋に問いかける。『さて、何を食べる?』。小気味よい音と店いっぱいに広がる香りが食欲を沸き立て、我慢の頂点に達したその時、『はい、お待ちどうさん』と出てくる品。一口食べれば幸せの絶頂に上り、明日も頑張ろうと思い直す。そんな“町中華”の魅力をドラマに凝縮させ、さらに、メニューの数以上にある人間ドラマにも焦点を当て、孤高のタクシードライバーが街を走る…。なんてカッコいいドラマなんでしょう」と熱い思いを口にし、「このドラマの主人公は絶対に、誰がなんと言おうと渋川清彦さんです。そして若社長は髙木雄也さんで同僚は宇野祥平さんしかないです。テレビ東京らしい見事なキャスティングのバランスのうえに、遂に傑作が生まれようとしています。空腹のまま刮目してご覧あれ」と自信をのぞかせている。

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