城西大学、ビッグデータマーケティング教育の一環で学生がセキ薬品の売り場づくりを提案 

城西大学経営学部は、埼玉県を中心に地域に密着したドラッグストアを展開している株式会社セキ薬品、ビッグデータプラットフォームを運営する株式会社True Dataと連携し、ビッグデータマーケティング教育を実施している。2022年5月12日には、学生たちがセキ薬品の店舗「ドラッグストアセキ 武州長瀬店」毛呂山町若山)の視察を行った。

今回の視察は、4月7日から開講した田部渓哉准教授の「データベースマーケティングA」(全15回)の授業の一環。新しい産学連携の試みとして注目されるこの授業では、学生がビッグデータを活用し、セキ薬品の売り場づくりや店頭販促施策を企画提案する。量的・質的データから適切に意味を読み取り、説得力のあるマーケティング提案ができるようになることが授業の狙いだ。

学生たちは、売り上げ拡大を目的に、「ボディソープ」と「洗顔料」を取り上げ、地域のお客様が商品を選びやすく、欲しい商品に出会え、新たに欲しい商品にも気付けるような売り場づくりを提案する。データ分析においては、ビッグデータマーケティングの手法を活用し、セキ薬品の購買データと、True Dataの生活者ビッグデータを重ね合わせて読み解いていく。

店舗視察に訪れたのは、履修する2年生11人のうち5人。担当者から売り場の説明を受けた後、班に分かれて店舗のレイアウトや商品陳列などを見て回った。この日の視察体験は、ほかの学生とも共有し、今後、データに基づく売り場の企画づくりを通じて最終報告をまとめることになっている。

履修する北村壮真さんは、これまで洗顔料の売上を特定店舗と関東全体で比較し、リピート率の違いなどについて調査した結果、関東全体では売れている商品が特定店舗では売れていないことが分かったため、その理由を考える手がかりを見つけるため、店舗視察に訪れた。「いろいろなデータから、お客様が商品を手に取ってもらいやすい売り場づくりを提案したいと思います。来店客数や売上が多い時期、店舗と市場での価格の比較など、様々なデータを使った上での店舗の研究をする力を身につけて行きたいと考えています」と説得力のあるマーケティング提案を目指し、準備を進めている。

参考:【城西大学】ビッグデータマーケティング教育でセキ薬品の店舗を視察しました

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