「ごとうエフエム」18日開局 五島で初、地域に根差した情報発信へ

18日に開局するごとうエフエム=五島市三尾野町

 長崎県五島市初のコミュニティーFM放送局「gotoFM(ごとうエフエム)」が18日開局する。運営する五島テレビの富川吉夫社長は「地域に根差した情報を届けたい」としている。
 周波数は76.2メガヘルツ。県内のコミュニティーFMとしては8局目となる。総務省九州総合通信局が4月25日に予備免許、今月17日に本免許を交付した。
 五島テレビは2001年、富江ケーブルとして設立。08年現社名に改称し、市出資の第三セクターとなった。ケーブルテレビのほか、インターネットサービス事業を手がけている。

10日の完成記念式であいさつする富川社長=五島市三尾野町

 FM局は、一部を除く同市で聴くことができ、地域情報や防災情報を発信する。平日朝に生放送を予定。メインパーソナリティーを同市出身のシンガー・ソングライター龍崎鬼一朗さんが務めるほか、市民の出演を企画している。
 社屋は、三尾野町の五島テレビの隣に完成。10日の「五島の日」に、記念式を開いた。富川社長は「高校時代にラジオでフォークソングに親しんできた。地元でラジオ局を開きたかった」とあいさつ。「テレビ、ネットと合わせ相乗効果を生み出したい。放送内容を充実させ、特に災害時に役割を果たせるよう態勢を整える」と強調した。


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