13本のエースを決めて綿貫がベスト8に!復帰のメドベージェフはガスケに敗退

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2021年「ATP250 ウィンストンセーラム」での綿貫

現地5月17日に行われた「ATP250 リヨン」(フランス・リヨン/5月15日~5月21日/クレーコート)2回戦で、綿貫陽介(日本/フリー)がクォン・スンウ(韓国)を破ってベスト8進出を決めた。一方、「ATP250 ジュネーブ」(スイス・ジュネーブ/5月15日~5月21日/クレーコート)に第1シードで出場したダニール・メドベージェフ(ロシア)は、35歳のベテラン選手リシャール・ガスケ(フランス)に敗退。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数メディアが報じている。

世界ランキング263位、24歳の綿貫は、ラッキールーザーとしてリヨン大会の本戦に出場。1回戦で第8シード、世界43位のペドロ・マルチネス(スペイン)に6-7(2)、6-4、6-2で逆転勝ちし、続く2回戦で世界71位のクォンに6-3、6-4のストレート勝利を収めた。この2回戦で綿貫は13本ものサービスエースを決め、ファーストサーブの確率は51%とあまり良くなかったが、ファーストサーブでのポイント取得率は85%。互いに5回ずつあったブレークチャンスのうち、綿貫は4回のピンチをしのぎ、自らのチャンスは3度、ポイントに結びつけた。

予選から連日連戦だった綿貫は今日ようやく空き日となり、準々決勝では2回戦で元世界25位のユーゴ・アンベール(フランス)に1-6、6-3、6-2で逆転勝利した第4シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦予定だ。また第4シードとしてダブルスに出場しているマクラクラン勉(日本/イカイ)/アンドレ・ヨーランソン(スウェーデン)ペアは、初戦の対戦相手だったダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)/オスカー・オッテ(ドイツ)ペアが試合前に棄権したため、準々決勝進出を決めている。

同時に開催されている「ATP250 ジュネーブ」には、ヘルニアの手術を受けて約1ヶ月半戦線を離脱していた世界2位のメドベージェフが出場。初戦となる2回戦で元世界7位のガスケと対戦したが、2-6、6-7(5)のストレートで敗れた。この試合でメドベージェフは7本のサービスエースを決めたが、ダブルフォールトも7回。第1セットの第4ゲームからガスケに7ゲームを連取されてしまう。だが第2セットの第6ゲームでブレークバックして追いつくと、タイブレークでもほぼ拮抗した展開の末にガスケの勝利となった。

元世界王者であるメドベージェフがクレーコートを苦手としていることは有名だ。事実、彼の先週までのキャリア通算戦績は238勝104敗、勝率69.6%であるのに対し、クレーでは15勝21敗、勝率41.7%。だからクレーコートで実戦復帰となったのは、メドベージェフには厳しい現実だった。

「きついよ。僕はクレーコートでは最高のテニスはできない。過去にもやったように良い結果を出すことも可能なのはわかっているけど、そのためにはゾーンに入らないといけない。ハードコートでもゾーンに入っていない時には、流れを変えようと思ってもできないこともある。クレーではそれがさらに難しい」とメドベージェフは敗戦後に語った。

一方、勝ったガスケは、これで世界1位から100位までのすべてのランキングの選手から勝利を挙げるという珍しい記録を達成。またトップ10選手から35勝目を挙げた。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「ATP250 ウィンストンセーラム」での綿貫
(Photo by Grant Halverson/Getty Images)