広島大学とJA全農ひろしまが鶏ふんをたい肥に活用する研究でタッグ

広島大学とJA全農ひろしまが、養鶏場などから出る鶏ふんを堆肥として活用する共同研究を始めました。

都築亮輔記者

「こちらが実際に畑に撒かれた鶏ふんです。思ったよりサラサラしていて顔に近づけるとちょっとツンとした匂いがします。」

共同研究では水田を100平方メートルごとに区分けしそれぞれ鶏ふん堆肥の量を変え水稲栽培を行います。これにより区画ごとの米の収穫の量や育成状況、味などを検証するということです。

水稲栽培で主に使われる化学肥料の原料はほぼ輸入に依存しています。円安やウクライナ情勢の影響で高騰していて農家の経営を圧迫しているといいます。

これまで産業廃棄物として処分されていた鶏ふんを堆肥として活用することで農家の経営の助けになることが期待されます。

さらに化石燃料などを原料とした化学肥料を減らすことで、持続可能な農業の実現や地球温暖化の抑制に向けた取り組みにもつながるということです。

JA全農ひろしま営農資材部・豊田勝司部長

「畜産農家の方それから水稲を栽培される農家の方双方にとっていい結果が出るように、ひいてはそれぞれの農家の方の生産者の手取りが向上することをおおいに期待したい。」(

この日植えられた稲は9月中旬ごろに収穫し今後3年ほど研究を続けるということです。

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