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2022年5月17日に公開された動画のテーマは……毎月恒例!選挙ドットコムリサーチの結果を徹底解説!
JX通信社と共同で実施した、毎月恒例の電話×ネットのハイブリッド調査による全国意識調査の結果を解説します!
【関連】【速報】内閣支持率は前月から3ポイント増?!最新の政党支持率・参院比例投票先は…2022年5月選挙ドットコムリサーチ
【このトピックのポイント】
・政党支持率は各党大きな動きはなし
・内閣支持率は5月も高い水準をキープ。中間層が緩やかに支持するトレンドが続く
・参院選比例投票先は無党派層に態度を決め始める動き。無党派層内で維新と立憲並ぶ
政党支持率の調査結果
2022年4月の政党支持率
まずは、前回(2022年4月)の調査結果を振り返ります。
【関連】調査結果発表!2022年4月の政党支持率・内閣支持率・次期参院選の比例投票先は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
日本維新の会が支持率をやや下げたものの、全体としては大きな動きはありませんでした。
前回の調査から今回の調査までの期間の主なトピックはこちら。
・新型コロナは感染者のピークを超えた?
・ロシアによるウクライナ侵攻が続く
・沖縄が日本復帰から50年
・参院選にむけて各党が駆け引き
支持率に大きな影響を与えるようなトピックはあまり見られませんでした。
実際、政党支持率に変化はあったのでしょうか。
2022年5月の政党支持率
こちらが、今回(2022年5月)の調査結果です。
動きの幅の大きさでパッと目につくのは自民党の電話調査。3.1ポイント減少しています。
しかし、この後に解説する内閣支持率は参院選の比例投票先といった他の調査結果も踏まえると、この減少は誤差の範囲内と捉えて問題ないようです。
全体で見ると、先月に引き続き穏やかな動きとなりました。
参院選にむけては、これから支持率が変動してくる可能性は十分にあります。
というのも、これからの時期は無党派層がどの党を支持するのか決めてくる期間。
そのため、特に維新や立憲など、無党派層から支持を集めてくるような党は支持率が上がってくる傾向があります。
逆に、共産党や公明党など長年の支持者に支えられているような党は、このような現象があまり起こりにくいようです。
内閣支持率の調査結果
続いて、2022年5月の内閣支持率の調査結果がこちら。
不支持が減って、支持が増えており、高い水準で支持されていることがわかります。
岸田政権は、「どちらともいえない」と回答する中間層の厚さが特徴です。
「強く支持する」「全く支持しない」といった両極端の意見が少なく、中間層が支持と不支持のあいだを揺れ動いていることが、これまでの調査結果から読み取れます。
中間層が長く支持に動いている状況が続いており、この流れが参院選まで続くかどうかが選挙戦のポイントの一つになりそうです。
社会情勢を見てみると、政権支持率減少の要因となるコロナの感染状況も、マスクを外すかどうかの議論が出るほどまで落ち着いており、また、ウクライナ情勢についても政権の対応を非難するような風向きにはなってません。
これらのことから、どちらかというと支持する流れができてはいるものの、政権が強く支持されているというわけではないという点も押さえておく必要があります。
参院選の比例投票先は?
続いて、参院選の比例投票先についての調査結果を見てみましょう。
自民党は電話調査、ネット調査ともに数字は微増しており、さきほどの政党支持率の3.1ポイント減少が誤差の範囲内だということがわかります。
「わからない」と答える態度未定者が少し減り、各党に分かれていっている傾向がみられるものの、全体としても大きな変化はありませんでした。
とはいえ、これから参院選にむけて数字が大きく動く可能性は十分にあり、比例投票先の調査は実際の選挙結果に近い数字が出る傾向があるので、今後も引き続き注目していく必要があります。
最後に、無党派層の比例投票先をチェックしておきましょう。
自民党が大きく増やしているようにも見えますが、全体の回答数が増えていることや政党支持率が上がっていることを考えれば、「維新や立憲に比べると自民への投票を考えている有権者が多い」という程度の認識で問題なさそうです。また、先月まで無党派層の中では優勢だった維新が立憲とほぼ並ぶ水準になっているのが目に留まります。
今後も各党の動き、支持率の変化から目が離せません!
動画本編はこちら!
各党の支持率は上がった?下がった?政党支持率は?JX通信社・米重克洋氏が徹底解説!
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調査概要
調査は令和4年5月14日(土)と15日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で985件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査はスマートフォンアプリ(Gunosy)のダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各数値は小数第2位以下を四捨五入。