北朝鮮IT技術者に不正送金の容疑 韓国籍の男性ら書類送検

神奈川県警

 中国に住む北朝鮮籍のIT技術者に、日本のスマートフォンアプリなどの開発で得た報酬を不正に送金していたとして、神奈川、広島両県警の合同捜査本部は18日、銀行法違反(無免許営業)の疑いで、韓国籍の男性(57)=横浜市鶴見区=を、同ほう助の疑いで、IT技術者の親族の女性(75)=東京都北区=をそれぞれ書類送検した。

 神奈川県警外事1課によると、IT技術者は、韓国籍の男性名義で日本企業から複数のアプリの開発業務を受注。その報酬は親族の女性の銀行口座を経由し、中国で引き出していた。合同捜査本部は、北朝鮮による外貨獲得の一環として、IT技術者が報酬の一部を自国に送っていた可能性があるとみて捜査する。

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