沖縄コロナ2560人 多さ2番目 福祉施設の感染増

 沖縄県は18日、10歳未満から90代以上の2560人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。5月11日の2702人に次いで過去2番目に多い。県によると、感染者増加のスピードは緩くなっているが、社会福祉施設内の感染が増えている。

 コロナ専用の病床使用率は55.3%で、重症者用病床使用率は25%となっている。

 県は同日、感染者のいる社会福祉施設が過去最多の115施設で、療養者数が321人になったと報告した。内訳は高齢者施設が96カ所300人、障がい者施設が19カ所21人となっている。高齢者施設には酸素投与中が9人いる。

 高齢者施設は集団で感染が発生するケースが多く、宮里義久感染対策統括監は「施設療養者の増加が見込まれる。若い人たちの感染が上の世代に広がっている」と話した。

 県では、感染が発生した社会福祉施設に対して、感染対策チームを派遣して感染対策の指導や物資支援、施設継続のための人的支援などを実施している。

 重症化するリスクが高い高齢者に広がらないための感染防止策の徹底を改めて呼び掛けている。 (中村優希)

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