5月19日は唐招提寺の伝統行事「うちわまき」の日【奈良県的今日は何の日】

5月19日は唐招提寺の伝統行事「うちわまき」の日【奈良県的今日は何の日】

毎年5月19日に奈良市の唐招提寺では「うちわまき」が執り行われます。

この約770年続く伝統行事は、鎌倉時代に寺を復興した覚盛上人が、蚊を殺そうとした弟子に、「自分の血を与えるのも菩薩行である」と戒めたという故事にちなんだもの。その徳をたたえ、上人が亡くなったときに「うちわで蚊払って差し上げよう」と法華寺の尼僧がハート型のうちわを供えたことが始まりとされています。5月19日は覚盛上人の命日にあたります。

「うちわまき」では舎利殿(鼓楼)から数百本の『宝扇』と呼ばれるハート型のうちわがまかれます。うちわを授かることは、病魔退散や魔除けのご利益があるといわれ、例年多くの参拝者が参加しますが、今年は残念ながら新型コロナウイルス感染症対策として、関係者のみで行われるとのことです。

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