難攻不落の国吉城、新知見を得る見学会 福井県美浜町で5月28日開催、参加募る

現地見学会「国吉城を巡ろう」のチラシと記念品としてもらえる御城朱印=5月17日、福井県美浜町佐柿

 「続日本100名城」に選ばれている国吉城(福井県美浜町佐柿)の現地見学会「国吉城を巡ろう」が5月28日、開かれる。ガイドを務める若狭国吉城歴史資料館の大野康弘館長らと本丸跡などを巡り、2020年度の赤色立体測量などに基づく新たな知見を交えた説明を聞くことができる。

 国吉城は戦国時代、若狭武田氏の家臣・粟屋勝久が築いたとされる山城。永禄6(1563)年から約10年間、越前朝倉氏を撃退し続けたことから難攻不落の城として名をはせた。現在も連続した曲輪群や堀切などの遺構を確認できる。

 福井県内の市町や観光協会などでつくる「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会が主催する。午前9時半から同資料館で受け付け、同10時に出発。麓の城主居館跡や山頂の本丸跡、伝二ノ丸跡などを見て回る。細かな凹凸を再現できる赤色立体図から新たに存在が分かった北東と北西の曲輪群をつなぐ城道なども見学する。記念品に赤色立体図をあしらった御城朱印がもらえる。

 定員50人(小学生以下は保護者同伴)。参加費千円(保険料込み)。申し込み締め切りは24日。問い合わせは同実行委員会事務局(福井新聞社クロスメディアビジネス局内)=電話0776(50)2931。

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