食べ歩きの楽しみはそのお店の「よかった探し」 ブロガー 村崎なぎこさん

 「47都道府県1000円グルメの旅」。この人気ブログを運営しているのが、県内在住のブロガー・村崎なぎこさんです。この春には、これまでの経験や郷土愛をモチーフにした物語が書籍化され、念願の小説家デビューを果たした村崎さんに、お話をお伺いしました。

 

 

― ブログをはじめたきっかけは?

 「ブログが流行りだした頃、私もやりたいと思ったのがきっかけです。当時はシナリオライターを目指していて、文章修行のために必ず毎日更新しようと決心。  『恐るべきさぬきうどん』(麺通団 著/新潮社
刊/2000年)という讃岐うどん巡礼記がとても好きで、こんなディープで楽しい『地元の食』探訪記をやってみたいと、2004年からはじめました」

― 食べ歩きの楽しみ方や魅力とは?

 「楽しみ方は、そのお店の『よかった探し』をすること。ブログには良い記憶を残したいですしね。   魅力は『自分の知らないおいしいもの』に出会えることです」

―  思い出深いエピソードはありますか?

 「辿り着けないことで有名な、大分県にあるカフェに行ってみたいとチャレンジ。半日さまよいましたが、辿り着けませんでした。現在に至るまで唯一辿り着けなかったお店です」

―  小学館主催の「第3回おいしい小説大賞」を受賞した「百年厨房」について、ご感想をお願い致します。

 「同賞の第2回で最終選考対象となったものの落選し『なんとしても次回は…』と、歯を食いしばり書いた作品だったので、受賞の電話をいただいた時は、嬉しさよりも安堵が先に来て、しばらくボーっとしてしまいました。努力が報われるとは限らず、これまで書いてきた無数の落選作が『百年厨房』の養分になってくれたと実感しています」

 

受賞作「百年厨房」は、4月20日小学館から発売。ブログと合わせ、ぜひお楽しみください。

「47都道府県1000円グルメの旅」http://1000yen.blog.jp

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