基本のジャムの作り方、保存方法やとろみがつかない原因も解説

基本のジャムの作り方、保存方法やとろみがつかない原因も解説

季節の果物で作り置き

出回る時期が限られているフルーツ。 今年は、おいしそうなフルーツを見かけたらジャムにしてみませんか? ジャムは季節を濃縮させて閉じ込められる、もってこいのアイテムです。ジャム用のいちごも出回ってくるので、これはもう作るしかないですね! 今回は、いちごの甘みと酸味をギュッと濃縮させるおいしい作り方をご紹介します。 思っているより簡単に作れますよ♪

いちごのジャムの作り方

材料

  • いちご…280g~300g(1パック程度)
  • グラニュー糖…いちごの重さの約35%

作り方

1. 鍋にいちごとグラニュー糖を入れ、いちごを手でつぶす。

2. そのまま1時間以上放置。

3. 鍋を火にかけて炊く。

4. 木べらで混ぜながら、中火から強火で一気に炊き上げる。

炊く時間は15分間程度を目安に。火加減によって時間は変わりますので調節してください。

*短時間で仕上げるのがポイント!色つややフルーツの味がしっかり残ったおいしいジャムが仕上がります。

ジャムの保存方法

おいしく出来上がったジャムは、少しでも長い間楽しみたいものです。 無造作に保存容器などに入れてしまうと、すぐにカビが生えるなんてことも。 とくに糖分を少なくするとその分、劣化は速くなります。 今回ご紹介したレシピは糖分が少なめなので、保存できるのは2週間~3週間ぐらい。 少しでも長期間楽しむために、煮沸した瓶などに入れて保存しましょう。

瓶を煮沸消毒する方法

1. 鍋に瓶を入れ、かぶるぐらいの水を入れて火にかける。沸騰したら、そのまま5分間ほど煮る。

2. トングなどで瓶を取り出し、逆さにして水気を切って乾燥させる。

3. 出来たてのジャムを入れて、ふたを閉める。

*必ず熱々のジャムを入れてください。 熱々のジャムを瓶に詰めてふたを閉めることにより、内圧を上昇させます。その後、少しふたをゆるめて内圧を逃がしてから、ふたを閉め直すことで瓶内の密閉を行います。

ジャムをたくさん作ったときは冷凍保存がおすすめです。解凍は冷蔵庫で行ってください。

ジャムのとろみの正体

ジャムを作っている時に一番多い心配事は、とろみがつかないことだと思います。 指定の時間炊いても、やたらジャバジャバ。かといって炊く時間を長くすると、今度は水分が蒸発し過ぎてかたくなることが多いように思います。 理由は、フルーツに含まれているペクチンという食物繊維。 ペクチンは植物の細胞をつなぎ合わせる接着剤の役目をしています。このペクチンが水に溶け出して、糖分や酸と一緒に加熱される事によってとろみがつくんです。 ジャムに使うフルーツにペクチンが少ないと、とろみはつきにくくなります。 ペクチンが多いフルーツと一緒にジャムにしたり、ペクチンを添加することによってとろみをつけることができます。 ペクチンを添加するときは、砂糖と混ぜて使うのがコツです。

ペクチンが多いフルーツ

りんご・レモン・オレンジ・モモ・イチジクなど

ペクチンが少ないフルーツ

いちご・キウイ・メロン・バナナなど 今回ご紹介したいちごジャムのレシピなら、3g程度のペクチンを入れればOK。適度なとろみがつきます。

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ジャムに使う砂糖

ジャムを作るときの材料はフルーツと砂糖。 この砂糖、私はほとんどグラニュー糖を使っています。 フルーツの味を損なわせることなく甘みをつけられるお砂糖として、グラニュー糖は優秀。フルーツの自然な風味を一番に感じるようなジャムを作りたいときにおすすめします。 使うお砂糖の風味を利用して、コクや個性を出すのも楽しいかと思います。 黒糖とバナナを合わせてジャムを作ったりしてもおいしそうですよね。 お砂糖の風味、味を利用して、自分好みのジャム作りも楽しそうです。

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手作りジャムを楽しもう

短時間でおいしさを濃縮させ、清潔に保存。 この基本を丁寧に進めれば、いろんな応用がききます。 食パンに塗っても、スコーンと共に食べても、ヨーグルトやアイスクリームにかけてもよし!! なんてことはないオヤツがおいしいお菓子に変身するジャム。 フルーツの豊富なこの時期に、ジャム作りを楽しんでみてください。

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