屋外でマスクは着けるか着けないか議論が本格化 長崎大学大学院森内浩幸教授に聞く

宮城県内は19日、19の観測地点のうち9地点で25度以上の夏日となりました。汗ばむ陽気の中、気になるのがマスクの着用についてです。夏本番を前に、議論が本格化しています。

新型コロナの感染対策から、マスクと過ごす3度目の夏が間もなくやってきます。

夏本番を前に屋外でのマスクの着用について、政府は議論に着手し厚生労働省の専門家会議は19日の会合で意見を取りまとめるとみられます。

屋外でのマスク着用を巡っては、政府与党からの発言も目立ち始めました。

自民党福田達夫総務会長「夜ですね、ひとりで街中を散歩している時に周りに誰もいない時でもマスクをしなきゃいけないのか。もしくは、マスクをしていないその人を遠くから見てその人を非難するようなことが正しいのかというと、まったく正しいとは思わない」

屋外でのマスク着用について、街の人はどう受け止めているのでしょうか。

「外したいです。基本的にね、人が歩かないところを歩いているんで、普段から外して歩いている時のほうが多いです、私は。だからこう暑くなってくると、こういう駅前にはあまり来たいとは思わない」

「蒸れるんであんまり着けたくはないですけれどもね。一応ご時世的に着けてるだけです。逆にまだ、着けていないと目立つんじゃないすか」

「外したいけど外せない」といった声が多く聞かれるなか、方針が出たとしても外したくないという意見も。

「着ける習慣になってきているじゃないですか、だからもし外しても大丈夫ですよって言っても自分の中ではしちゃうのかなって思ってます」

「もう慣れてきました。とるのも今は嫌っていうか。やっぱり化粧しなくていいからこっちから下。だからマスクに慣れたって感じですね」

マスク着用について議論が続いていることについて、感染症に詳しい長崎大学大学院森内浩幸教授は、次のような考えを示しています。

森内浩幸教授「それはもう大人なんですから、自分のことはちゃんと自分で考える。マスク一つとってでもだんだんこんな暑くなっている時に、外を歩いていて、誰ともすれ違うことがないみたいなところでマスクなんかする必要がない」

「そういうところのメリハリというのは、大人はもう自分で考えてほしい。絶対にしてほしい場所と、こういう時はむしろしたら危険ですよというのは示すけれども、あとは総論的なことをちゃんと示したうえで大人として自分で考えなさい」

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