福井市の小中学校プール学習3年ぶり「解禁」 6月からスタート、授業人数や接触は制限付き

福井県の福井市役所

 福井県の福井市教育委員会は5月18日までに市内小中学校のプール学習を3年ぶりに実施することを決定し、全75校に通知した。新型コロナウイルスの感染防止対策をした上で、6月から各校で開始される見込み。密集を避けるため人数の制限が想定され、学校規模によってプール学習の実施回数に差が出る可能性があるという。

 福井市保健給食課によると、新型コロナ感染防止のため2020年、21年と2年連続で各校へ中止を要請。今年はコロナの感染状況を踏まえ、対策を行った上で授業ができると判断した。

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 感染対策として▽着替え時の換気徹底や、更衣室以外の教室を活用し密集を避ける▽授業人数を減らす▽安全上必要な場合を除きプール内での接触を避ける-といった内容を例示。また2年間授業を中止していたことを踏まえ、中止期間の学習内容も取り入れた授業を組むよう各校に通知した。通知は16日付。

 1回当たりの人数制限により、児童生徒数が多い大規模校では従来よりもプール学習の回数が減る可能性がある。水中での命の守り方といった安全指導を中心に、授業の内容は各校で変わるという。

 夏季休業中のプール開放については対応を検討している。

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