変わったロシア、孤立の道か 山形大でシンポジウム

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ロシアとウクライナの関係について語る天野尚樹准教授=山形市・山形大小白川キャンパス

 山形市の山形大小白川キャンパスで19日、「ロシア・ウクライナ戦争を考える」と題したシンポジウムが開かれた。同大の天野尚樹准教授(ロシア現代史)が「近い外国への主権」と題して基調講演し、紛争の背景にある両国の関係性などを解説した。

 天野准教授は冒頭、「ロシアはのべつ幕なしに、どこに対してもずっと暴力的なことをしてきたわけではない」と強調。「近い外国」の旧ソ連諸国と、それ以外の「普通の外国」への対応は全く違う点を指摘し、ウクライナの国家の成り立ちや民族・言語の構成を説明した。

 ロシアは「近い外国」にも抑制的な態度を取っていたが2014年のクリミア併合で一変したとし、「明らかに国家や国境、世界の秩序に対する挑戦だった。この段階でロシアは変わったと思うべきだった」と述べた。今後については「この10年、世界から完全に孤立するか、中国の手下になる可能性が高い」と推察した。

 ほかに山崎彰教授と丸山政己准教授が歴史学や国際法の視点から解説した。シンポジウムは人文社会科学部が主催し、学生や大学関係者に公開した。